終活、エンディングノート、遺言書についての記事

最近よくきく、終活ってどんなもの?エンディングノートや遺言書を準備しよう

終活、エンディングノート、遺言書についての記事

きっかけは人それぞれ思い立った時にはじめてみよう

配偶者との離別や死別、子どもたちの巣立ちによって一人暮らしを行う高齢者を増加傾向にあります。
そんな状況の中で、万が一の場合に備えて家族に負担をかけないように、老後の備えを元気なうちに行うのが終活です。
この言葉は週刊朝日が、人生の終わりと締めくくりに向けた活動にあてた造語です。
以前からあった問題を言語化したことで、高齢者やその家族に受け入れられて、2010年には新語・流行語大賞にもノミネートされています。本来は身辺整理を主な目的としていましたが、自分の人生を謳歌するための前向きなきっかけ作りの1つとなっているのです。

具体的な終活動には何を考えてどうすればいいの?

終活の具体的な内容は、エンディングノートや遺言書作成を行うことが挙げられます。両者の大きな違いですが、法的な効力があるかどうかです。
エンディングノートには、法的な効力がありません。
しかし、その分自由度が高く就活の第一歩には最適です。
これまでの経歴や親戚や友人関係などの自己に関する記録や、介護・医療など他者の力が必要になってからのことを書き綴ります。
遺言書と同じように資産やお金、家族へのメッセージなど意思を伝えることもできます。
他にもブログやSNSなどパソコン上のデータの管理など、決められた項目があるわけではないため、気軽に始めることができるのです。

エンディングノートと違い遺言書は

対して遺言書は、法律によって厳密に指定された形式や手続きを踏まえて作成することで法的な効力があります。
遺言書にも種類があり、大きく分けて自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言の3つが特に一般的です。
自筆証書遺言では必ず自筆で書くことや日付、署名と押印があることなど明確な形式がきまっています。
ただ、紛失や偽造の可能性があるため注意が必要です。
公正証書遺言は最も信頼性が高いと言われています。
公証役場で公証人に直接内容を伝えることで、遺言書を作成してもらうからです。作成時には2人以上の証人が必要です。
秘密証書遺言は内容を秘密にすることが可能ですが、内容の確認ができないため不備が残る可能性もあります。
公正証書遺言以外の自分で作成する遺言書は、書き方や形式を間違えると無効になるおそれがあるため注意が必要です。

エンディングノートや遺言書を作るには?

エンディングノートや遺言書を作るための一式が市販で販売されているため、自分で作成することも可能です。
しかし、記述する内容に迷ったり、遺言書の形式が難しかったりする場合には終活体験に参加してみるのも良い方法だと言えます。
終活体験は終活に関する情報を聞いたり、体験型のコーナーが設けられていたり、詳細について学ぶことができるイベントのことです。
終活カウンセラーなどが相談に乗ってくれますし、書き方やポイントなど分からない点を質問することもできます。
イベントによっては様々なエンディングノートが用意されることもあり、実際に手に取ってみることもできますので、一人で迷うこともありません。

終活体験イベントって?

終活体験のイベントでは、エンディングノートや遺言書作成だけでなく、体験型のコーナーが充実していることがあるのも特徴のひとつです。
遺影写真用のお気に入りの一枚を撮っておきたいと言う需要も多く、撮影体験が設けられていることもあります。
また、実際に棺の中に入る入棺体験などユニークなものやおくり人の実演会、海洋散骨や祭壇などの展示コーナーなどが設置されていることもあるのです。
百聞は一見にしかずと言いますが、新聞やテレビで知っているものでも間近で実際に確かめてみることで具体化されて、より理解が深まります。

終活は何歳から始めればいいの

終活を始める人は、年金暮らしとなるシニア世代など多いですが何歳から始めるのが理想なのかという定義はありません。
ただ、身体が元気なうちに始める方が良いと言えます。
子どもが巣立つ時や定年退職、配偶者との死別など人生の節目をきっかけにする方もいます。
最適な時期を挙げるなら、思いついた時が始め時だと言えるでしょう。遺言書でしっかりと法的に身辺整理をしておくことも重要ですが、本格的に進める前にエンディングノートで自分の人生を振り返って大まかな考えをまとめることも大切です。
自由に書いていくうちに、やりたいことや決めておきたいことが明確化されることで、具体的なことが見えてきます。

まとめ 言葉のイメージとは違う終活の実態

終活と聞くと堅苦しいイメージや暗いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、終活体験を実際に参加している人は前向きに取り組んでいる人が多いです。
それは、死と向き合うことで残りの人生を最大限に楽しもうとする前向きな姿勢によるものでしょう。
一人で不安を抱えている人にとっては、終活体験は悩み解消に役立つ存在です。

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